事実地方は都心と比較してお給料相場が低い
キャバクラは地方にも沢山ありますが、収入という観点から見ると、地方で働く事自体にはほとんど旨味がありません。
地方のキャバクラはお給料の相場が都市部よりも安く、大きな開きがあるのです。
地域によっては、一般的な飲食店の夜勤アルバイトとナイトワークが同水準になっている事も。
もしそうであれば、わざわざ大変なキャバクラのボーイの仕事をする必要性も低いと言えるでしょう。
一般的にボーイの時給は1,300円前後が相場と言われますが、この水準を満たしているのはほぼ都市部のお店に限られます。
地方となるとはじめは1,000円程度からスタートするお店も少なくありません。
なお、キャストの時給は3,000円ほどが目安ですが、地方のお店では2,000円台にまで下がります。地方はキャストの時給水準も安いですから、当然ボーイのお給料も低い訳です。
このため、稼ぎにはほとんど期待できない点に注意しましょう。
サービス・お給料・お客さんともにレベルが低い
こう言うと地方のお店に失礼ですが、地方のキャバクラは都心に比べてサービス水準やお客さんの質も低めです。
そもそも都心は様々な歓楽街があり、どこもキャバクラ激戦区となっています。各店が生き残りに必死であり、他店以上のサービスを提供しようと競争が繰り広げられています。
カジュアルなお店であっても、接客水準はレベルが高いのです。
また、都市部のキャバクラではお店に訪れるお客さんも所得が多い方ばかりで、会社経営者や役員などの財界人・著名人が訪れるお店も少なくありません。
お客さんの質はもちろん、お給料の水準も高いため、キャバクラにも相応の水準が求められると解釈できます。
一方で地方のキャバクラは、ライバル店も比較的少なく、訪れるお客さんも地元の方か観光客がメインです。
高い接客水準が求められないため、総じてレベルが低くなりがちなのです。
ライバルが多い都心と比べ、のんびり働ける利点はあります。
しかし、長い目で見ると自分の成長に繋がりにくく、低い水準のスキルしか身に着けられません。今後都心などで勤務を検討中の方は、始めから都心のお店を選んだほうが良いでしょう。
将来的にお客さんの数が減っていく
今の日本は人口減少社会ですが、特に顕著なのが地方です。いわゆる少子高齢化が進んでおり、3人に1人が高齢者という地域も沢山あります。
都心はまだ人口が増加傾向にあることから、キャバクラの売上も安定しています。しかし、地方はど今後も人口が減ると考えられており、それはキャバクラの売上減少にも繋がっています。
更に過疎化も進んでいますから、ナイトワーク業界全体が先行き不透明と言える状況です。地域によっては、少ないお客さんをお店同士が取り合う事態になっています。
現在は経営が安定しているお店でも、5年後にどうなるかは不明です。歓楽街からネオンが消え、街へ誰も寄り付かなくなる可能性も否定はできないでしょう。
地方の商店街では、実際に空き店舗が増え客足が遠のいています。その影響が歓楽街まで及ぶと、お店が潰れるリスクも高まってしまうでしょう。
長い目で見ると地方のボーイは報われにくい
このように、地方のキャバクラは将来厳しい状況に置かれるのが明白です。そこで働くボーイも報われにくく、ご自身の将来にも良い影響をもたらさないでしょう。
ボーイの仕事が大変なのは都心も地方も同じです。しかし時給やサービスなどの水準、人口減少などを総合すると、長期的なメリットは皆無に等しいと言えます。
ボーイの魅力は何といってもマネージャーに出世したときの給料の高さや様々なエグゼクティブとの人脈が形成できる事ですので、チャンスがあるなら都心のお店を選ぶといいでしょう。
仮に地方にとどまるのであれば、ボーイにこだわらず思い切って他業界へ転職するのが賢明です。