あれこれと厳しい高級キャバクラ
キャバクラを大別すると、大衆店と高級店の2つに分けられます。ほとんどのキャバクラは大衆店に分類されますが、銀座などの高級歓楽街にあるお店や、地域の相場より料金が高いお店は高級店に当てはまります。
高級店はラグジュアリー感をウリにしており、店舗雰囲気はもちろん、キャスト・ボーイの質も高いのが特徴です。
ただ、働く側にとってみると、少し厳しさを感じるのではないでしょうか?
【正直気が抜けない】仕事中の一挙一動に指導が入る
私が若い頃に働いていたお店が高級店でした。地域で一二を争うお店で、スタッフの質の高さをウリにしていました。
そのようなお店だったためか、常連さんも沢山いましたが、ボーイに求められるものも他店とは比較にならないほどでした。
とにかく仕事中は1秒も気が抜けず、常時先輩や店長に一挙一動をチェックされていたからです。
私が働いていたお店は、営業中はもちろん、開店・閉店作業中でさえ立ち振舞に指導が入っていました。
小言も説教も珍しくありませんでした。ただ、高級店はどこも同じような感じのため、私のお店が特別という訳ではありません。
お客さんがお金をたくさん持っていることが妬ましく思う
大衆店は中間層も多く訪れますが、高級店は客層が違います。私の働いていたお店では、会社役員や社長は当然ながら、時折政界・財界の著名人も訪れていました。
お客さんに共通していることは、他の人よりもお金を持っている点です。お金の使い方も非常に豪快で、お会計が6桁に及ぶことも珍しくなかったほどです。
お店へ数百万の現金を持ってくるお客さんも沢山いました。
そのようなお店だったため、当時の私はお客さんを少し妬ましく思っていました。
お店の売上が増えるのは嬉しいですが、お金を持っていること自体が羨ましかったためです。
ただ、慣れというのは怖いもので、数ヶ月もすれば感覚が麻痺し、”たった数万”と思い始めるようになりました。
大衆店よりキャストはキツいし先輩が怖い
高級店で長く働きましたが、実はそれ以前に大衆店でボーイをやっていました。高級店へ移ったのは時給目当てでしたが、キャストの違いには驚いたものです。
大衆店のキャストも舌打ちしたり、無視されたりもしましたが、高級店はその比ではありません。
営業中でもキャストがボーイに暴言を吐くうえ、怒鳴ることもザラでした。とにかくキャストのキツさは大衆店の倍以上です。
また、先輩のボーイや上司も仕事に真面目で、怖い人ばかりでした。少しでもミスしようものなら怒鳴るのは当たり前、大勢の前で説教されることもあったほどです。
大衆店の小箱はアットホームなお店も多いですが、大箱でも高級店ほど厳しくはありません。
ただ、高級店は質が求められますから、厳しくなるのも仕方ないと言えます。
高級店だからこそ学べること・得られる機会がある
高級店は、指導からキャストまで、あらゆる面が厳しいため、辞めたくなる気持ちも分かります。
しかし、高級店でしか学べないことも多いうえ、他店へ移っても通用するだけのスキルを磨けます。的外れな指導も無く、ビジネスマナーやマネジメントも学べます。
キャバクラにおける重要なことは、全て高級店学べるといっても過言ではありません。もし高級店で働いた実績があれば、どのお店へ移っても重宝されるでしょう。
大衆店と比べて時給も高く、働けば働くだけ見合った収入を得られます。競争は激しいですが、実績を積めば収入がトントン拍子で増えるのも魅力です。
色んな業界のお客さんと出会えるため、人脈の幅を広げられるのも高級店の強みでしょう。
高級店で辛抱強く働くと、将来の選択肢が広がる可能性もあります。だからこそ、辞めたくても踏みとどまったほうが良いでしょう。