キャバクラのキャストには絶対頭が上がらない
キャバクラには独特の上下関係がありますが、特にキャストとボーイの立場が大きく違うといって良いでしょう。
キャストはお店にとっての商品であり、経営を左右する重要な存在です。どのキャバクラでも、キャストがいなければ経営は成り立ちません。
しかし、ボーイは1人欠けたところで経営に何ら支障は無いのです。そのため、ボーイはキャストに頭が上がらず、常に立場は下です。
ボーイを長く続けるなら、この点を認識しないと厳しいでしょう。
【何もしていないのに舌打ちされた】女性恐怖症になりそう
私がボーイをやっていた頃もそうでした。特にミスをした訳でもないのに、キャストに舌打ちされることがあったのです。
罵声を浴びせられる時もありました。このような経験もあってか、女性に対する見方が大きく変わったほどです。
今はそうでもありませんが、当時は女性自体に恐怖を感じ、友人でさえ同じように見えてしまいました。
キャストは機嫌が悪い時、立場が下のボーイをストレス発散に利用しています。キャストに気に入られたら収まりますが、最初は誰もが通る道でしょう。
【何が悪いか分からない】全員に無視されている気がする
上記のような体験もあり、当時の私は悶々と悩んでいました。なぜ舌打ちされるのか?何が悪いのか?答えが出ないまましばらく過ごしましたが、当時気を掛けてくれた先輩に思い切って相談したことがあります。
その一言で悩みが全て吹き飛びました。
先輩に相談すると、「キャストに対して気が利いてない」という指摘を受けました。言われてみれば確かにそうです。
当時の私は自分の仕事に精一杯で、キャストにまで気が回っていませんでした。この一言で疑問が解決し、それからは極力キャストへ気配りするようになりました。
そのおかげか、舌打ちや罵声も少なくなり、逆にキャストから声を掛けられる機会も増えたほどです。こうも変わるとは思いもしませんでした。
キャストの子と付き合おうとしたらお店に怒られた
ボーイとして1年も働くと、何人か後輩ができるものです。私も2人後輩ができ、教育係を任されていました。それで終われば良かったのですが、その内1人に問題があったのです。
キャバクラには“風紀”と呼ばれるルールがあります。キャストとボーイが恋仲になるのを禁じたルールで、破った場合は罰金のペナルティを受けます。
そうした縛りにより、大半のボーイはキャストに手を出しません。ところが、私の後輩の1人がキャストと付き合おうとしたのです。
当然風紀違反ですから罰金も発生します。
お店でも噂が立っていましたが、確証を持ったきっかけは、その後輩から相談を受けたことでした。
少し前にキャストとデートし、付き合おうと思ってる。どうすればいいか?
そんな内容だったと記憶しています。後輩は風紀を知らないからか付き合う気満々です。
しかし、私は「何馬鹿言ってんだ。風紀知ってんのか。飛ぶだけじゃ済まないぞ」と一喝。
その後風紀の説明や、キャストと付き合うリスクなどについて説教も交えて話しました。結局後輩もリスクは取りたくないようで、話をしたら諦めていました。
その後1ヶ月位でお店を辞めてしまいましたが、元々キャストと付き合う目的で入店したのかもしれません。
【お店でのボーイの地位は正直低め】縁の下として耐え忍ぼう
上下関係が厳しいキャバクラでは、ボーイの立場が一番下です。先述通り、キャストには頭が上がりません。
このため、仕事が下手だとキャストに軽く見られますし、暴言も吐かれます。風紀もありますから、変な期待もしないのが身のためでしょう。
これはどのキャバクラも同じで、更にはナイトワーク業界全体に共通しています。
キャストがキツいから辞めたい、という方もいますが、それはナイトワーク自体諦める結果になります。
他のお店へ行っても扱いは同じですので、あまり目立つ行動は止め、耐えることが重要です。